家の解体が決まったとき、屋根に載っている太陽光パネルをどう撤去すればいいのか、迷う方は少なくありません。
「解体業者にまとめて頼めばいいのか?」
「それとも太陽光の専門業者に別途依頼すべきなのか?」
実は、この選択を誤ると工程のズレで追加費用が発生したり、適切な処理ができずトラブルにつながることもあります。
この記事では、解体時の太陽光パネル撤去を「どちらに頼むべきか」について、それぞれの特徴と選び方のポイントをわかりやすく解説します。
もくじ
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解体業者と太陽光業者、何が違う?
太陽光パネルの撤去には、パネル本体だけでなく配線・パワーコンディショナー・架台・屋根の防水部分まで含まれます。
解体業者と太陽光業者では、対応できる範囲や得意分野が異なるため、依頼先によって仕上がりや費用に差が出ます。
| 項目 | 解体業者 | 太陽光業者 |
|---|---|---|
| 対応範囲 | 建物解体と一体で撤去 | 電気設備として専門的に撤去 |
| メリット | 窓口一本化・足場共有で手間が少ない | リユース・売却など価値活用の選択肢あり |
| デメリット | 太陽光の専門性に限界がある場合も | 解体業者との別発注で工程調整が必要 |
| 費用感 | 解体費に含めやすい | 別途見積が基本 |
解体業者に頼むメリット・デメリット
メリット|工程一括管理で手間が少ない
解体業者に太陽光撤去も含めて依頼する最大のメリットは、窓口が一本化され、足場を共有できることです。
解体工事と同時に進めることで、別々に業者を手配する手間や日程調整の負担が減り、スムーズに作業が完了します。
環境省のガイドラインでも、解体業者は太陽光パネル撤去の主要な担い手として位置づけられています。
デメリット|専門性やリユース対応に限界も
一方で、解体業者によっては電気工事やメーカー仕様に不慣れなケースがあります。
特に、パネルを再利用したい場合や移設を検討している場合、解体業者では対応が難しいことが多く、結果的に「ただ廃棄するだけ」になってしまう可能性があります。
また、見積に太陽光撤去が明記されていない場合、後から追加費用が発生するリスクもあるため、内訳の確認は必須です。
太陽光業者に頼むメリット・デメリット
メリット|リユースや売却など価値活用の選択肢が広い
太陽光業者に依頼する最大の強みは、設備の状態を評価し、リユース・移設・売却といった選択肢を提案できる点です。
設置年数が浅く状態が良ければ、中古市場での売却や別の建物への移設によって、撤去費用を相殺できる場合もあります。
電気工事士の資格を持つスタッフが対応するため、安全性の面でも安心できます。
デメリット|工程調整でコスト増の可能性
太陽光業者に依頼する場合、解体業者とは別発注となるため、足場の設置タイミングや工程の調整が必要になります。
この調整がうまくいかないと、足場を二度組むことになったり、日程のズレで追加費用が発生するリスクがあります。
また、産業廃棄物の処理許可を持たない太陽光業者の場合、処分は別業者に委託する形となり、窓口が増えることもあります。
どちらを選ぶべき?選択のポイント
①パネルの状態と活用意向で判断
設置から10年未満で状態が良い場合は、太陽光業者への相談を優先しましょう。リユースや売却の可能性があります。
一方、FIT期間が終了し、今後使う予定がない場合は、解体業者に一括で依頼する方が手間もコストも抑えられます。
②見積の内訳と許可の確認は必須
どちらに依頼する場合でも、見積書に太陽光撤去の項目が明記されているかを必ず確認してください。
また、廃棄物処理法に基づく許可とマニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行に対応しているかも重要なチェックポイントです。
排出事業者責任は所有者側にも及ぶため、不適切な処理が行われた場合、後から責任を問われるリスクがあります。
③専門性と実績の有無を確認
太陽光パネルの撤去には、屋根の防水処理や配線の安全な取り外しといった専門知識が必要です。
解体業者に依頼する場合でも、太陽光撤去の実績があるか、下請け構造になっていないかを確認しておくと安心です。
まとめ:状況に応じて最適な選択を
太陽光パネルの撤去を「解体業者」と「太陽光業者」のどちらに頼むべきかは、パネルの状態・リユースの可否・工程の優先順位によって変わります。
- 一括処理で手間を減らしたい
→ 解体業者 - リユースや売却を検討したい
→ 太陽光業者
どちらを選ぶ場合でも、見積の内訳・許可の有無・実績の確認は欠かせません。
複数の業者から見積を取り、対応範囲と費用を比較したうえで、納得できる選択をしましょう。

