太陽光パネルを設置している家庭に突然業者が訪れ、「今すぐ撤去しないと危険です」「補助金が今月で打ち切りになります」と急かしてくる。こうした勧誘を受け、不安になるケースがあります。
押し切られてその場でサインしてしまった、断れない空気だった、という方はまずこの記事を読んでみてください。契約トラブルには、知っておくだけで使える対処法があります。
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「今だけ」「あと2件だけ」——太陽光撤去をめぐる訪問勧誘の手口
よくあるトラブルの流れは、次のようなものです。
突然やってきた業者が「近所で工事をしているので特別価格で撤去できる」「補助金制度が今月末で終わる」などと説明し、その日のうちに契約書を取り出して署名を求めてくる。高額な契約を「今なら安く受けられる枠が残りわずか」と急かされるケースもあります。
なかには「自治体の委託を受けた」「電力会社と提携している」と名乗って信用させようとする業者もいます。その場で真偽を確認するのは難しいため、名乗りだけを鵜呑みにしないことが大切です。
FITの固定価格買取期間が終わったことを口実に撤去を勧めてくるケースもあります。ただし、FIT終了後も自家消費として使い続けられる場合があり、「終わったら即撤去しないと損」と断定する説明は慎重に確認しましょう。
「今日中に決めないと」と急かされたら、それ自体が立ち止まるサインです。
契約後にクーリングオフを検討するときの確認ポイント
訪問販売に当たる場合は、期限を早めに確認する
太陽光撤去の工事を訪問業者と契約した場合、訪問販売に当てはまるケースでは、契約後でもクーリングオフを検討できることがあります。契約書を受け取った日付や契約場所を、できるだけ早く確認してください。
該当する場合は、書面で通知することで契約解除を求められることがあります。返金や費用負担の扱いは契約内容や状況で変わるため、業者の説明だけで判断せず、消費生活センターなどに確認してください。
通知する場合は、証拠が残る方法を選びましょう。口頭や電話だけでは、後から内容を確認しにくくなります。内容証明郵便など、発送日と内容を残せる方法を検討すると安心です。
「自分から業者に連絡して来てもらったのだから訪問販売にならない」と思い込まないことも大切です。契約の経緯によって扱いが変わるため、自宅で契約した場合は相談窓口で確認しましょう。
期限を過ぎたと思っても、選択肢がなくなるわけではない
クーリングオフの期限を過ぎたと思っても、すぐに諦める必要はありません。
業者が「補助金が今日まで」といった事実と異なる説明をしていた場合や、重要な事実を告げずに契約させた場合には、別の対応を検討できる可能性があります。ただし認められるとは限らず、個別の状況や証拠によって判断が変わります。
まず消費生活センターか弁護士に相談して、自分のケースで何が使えるのかを確認することが先です。
見積書なし・口頭だけの撤去契約、どう扱われるのか
訪問業者とのトラブルでよくあるのが、見積書がない、あるいは契約書の内容が不明確なまま話が進んでしまうケースです。
訪問販売では、契約書面の内容が重要です。必要な内容が書かれていない、そもそも書面を受け取っていない、といった場合は、クーリングオフの期限や契約の扱いに影響することがあります。書面の不備は一見すると消費者に不利に思えますが、相談によって対応の余地が見つかるケースもあります。
撤去工事の契約では、「パネルだけ撤去するのか、架台や配線も含むのか」「屋根の穴はどう処置するのか」「産業廃棄物の処理費用は含まれているのか」といった点が曖昧なまま進みやすい傾向があります。後から追加費用を請求されるおそれもあるため、口頭で「全部込み」と言われても、書面に記載がなければ安心できません。
署名する前に、費用の内訳と工事の範囲が書面で確認できているかどうかを確認してください。
撤去を依頼するときは、複数の業者から見積りを取ると比較しやすくなります。撤去費用はパネルの枚数・屋根の形状・足場の有無・廃棄処理費用などで変わるため、訪問業者1社の提示額だけを判断の根拠にするのは避けたほうが無難です。
まとめ:訪問業者に急かされたときの冷静な対処法
太陽光撤去の契約トラブルに共通しているのは、「その場で急かされて決めてしまった」という点です。
- 「今日中に」「今月だけ」と急かす訪問業者とは、その場で契約しない
- 訪問販売に当たる可能性がある場合は、クーリングオフの期限を早めに確認し、書面で対応する
見積書・契約書に工事の範囲や廃棄処理費用の明細が書かれているかどうかも、確認が欠かせません。この内訳が曖昧なままだと、後から追加請求につながることがあります。
不安を感じたら、消費生活センターなどの公的な相談窓口に早めに相談してください。訪問業者の言葉だけを根拠に判断を急ぐこと自体が、大きなリスクです。