屋根の葺き替えや建て替え、FIT満了、設備の故障など、太陽光パネルの撤去を検討する理由はさまざまです。
しかし、いざ撤去しようとすると「どんな流れで進むのか」「誰に頼めばいいのか」「費用はどれくらいかかるのか」と疑問だらけではないでしょうか。
この記事では、太陽光パネル撤去の全工程を時系列で解説し、施主として確認すべきポイントを明確にお伝えします。
もくじ
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太陽光パネル撤去の全体フロー|6つのステップ
撤去工事は、以下の流れで進みます。
ステップ1|事前準備
まずは設備情報を整理しましょう。
設置年、出力、パネル枚数、FIT契約の有無などを確認しておくと、見積もりの精度が上がります。
リース契約や保証が残っている場合は、事前に契約内容を確認することも重要です。
ステップ2|現地調査
業者が実際に現地を訪問し、屋根の材質・勾配・足場の要否・搬出経路などを確認します。
この調査を省略すると、後から追加費用が発生したり、事故リスクが高まる可能性があるため注意が必要です。
ステップ3|見積もり・契約
見積もりでは、作業範囲と処分方法を必ず明示してもらいましょう。
「撤去のみ」「処分込み」「屋根補修込み」で金額が大きく変わります。
また、産業廃棄物の処理を証明するマニフェスト(管理票)の発行有無も確認してください。
ステップ4|撤去作業
撤去当日は、電気工事士などの有資格者が電気系統を切り離し、パネルと架台を取り外します。
高所での作業かつ感電リスクもあるため、安全管理が徹底された業者を選ぶことが不可欠です。
ステップ5|撤去後の補修
パネルを外した後の屋根には、ビス穴や金具の跡が残ります。
ここを適切に防水処理しないと、雨漏りの原因になります。
一般的には、コーキングや屋根材の補修が最低限必要です。
ステップ6|運搬・処分
太陽光パネルは産業廃棄物として扱われます。
一般ごみとして処分することはできず、許可を持った業者による処理が原則です。
処分費の目安は1枚あたり1,200〜1,500円程度とされています。
撤去費用と工期の目安
費用相場
住宅用の太陽光パネル(約20枚想定)の撤去にかかる費用は、一般的に10〜15万円程度が目安です。
ただし、以下の要因で変動します。
- パネル枚数
- 足場の設置が必要かどうか
- 屋根の勾配や高さ
- 補修工事の有無
見積もりを取る際は、条件の前提をしっかり確認しましょう。
工期
撤去作業自体は1日で完了するケースが多いですが、調査・契約・足場設置・行政手続きなどを含めると、全体で数週間かかることもあります。
業者選びで失敗しないために
一括対応できる業者が安心
撤去・運搬・処分を一括で対応できる業者を選ぶと、責任範囲が明確で管理もスムーズです。
業者を分けると、トラブル時の対応が不明確になるリスクがあります。
最低限チェックすべきポイント
業者を選ぶ際は、以下を必ず確認してください。
- 電気工事士などの資格を持っているか
- 産業廃棄物処理の許可を取得しているか
- マニフェスト(管理票)を発行してくれるか
見積もりの金額だけで判断せず、安全性と法令遵守ができる業者を選びましょう。
DIYや非専門業者は避ける
無資格で電気工事を行うのは違法です。
また、パネルを不適切に処分した場合、排出者責任が所有者に及ぶ可能性があります。
高所作業でもあるため、事故リスクも非常に高くなります。
まとめ:安全と適切な処理が最優先
太陽光パネルの撤去は、電気・高所・廃棄物処理が重なる高リスクな工事です。
流れを理解し、信頼できる業者を選ぶことで、安全かつ適切に撤去を進めることができます。
FIT契約がある場合は、撤去時に認定取消や連絡の手続きが必要になることもあるため、事前に確認しておきましょう。
撤去後の屋根補修まで含めて計画することで、長期的なトラブルを防げます。

